成長をするということ

ようやく緊急事態宣言が解除されましたね。ここしばらく、週末の夜になると道玄坂が夏祭り状態で「路上飲みの人ごみの中を息を止めて帰宅する」感じだったので、(寒くもなるし)改善されるといいなと思っています。



さて、現在また採用を動かしています。最近自分の中で非常に一つのテーマとしているのが「成長」という事です。もう長いこと経営者として面談をしていますが、「どういう成長をしましたか?」という時に帰ってくる答えの粒度がバラバラです。



大体「どういう成長をしたのか?」と聞くと「知識」「成長」「成果」の3つに分類できる回答が帰ってきます。

英語を例にとってみます。

「単語を100個覚えました」→これは知識ですよね。

「アメリカの美容室に行って自分の好きな髪形を指定できるようになりました」→これは成長ですね。

「クライアントとのやりとりが英語オンリーのプロジェクトのリーダーを半年間やり切りました」→成果ですよね。

「1週間旅行してきました」→これも成果ですよね。

ということは成果には2種類あって「なんとなくやれば出来る成果(1週間の旅行)」と「成長をした結果としての成果(英語オンリーのプロジェクトリーダー)」があるわけです。



余談ですが、私はフランス旅行に行った際に美容室に行って切ってもらったことがあります。結構短くされたので「もういいよ」という意味でうっかり「オーライ」と言ってしまい、それでも髪を切り続けるので、「もういいから」と思って「オーライ」といったのですが、向こうは「もっと切ってくれ」という意味に捉えられていて更に切り続けられていて、ほぼ坊主になったことがあります笑。「成長をする」ということは結果に再現性があるということでもあるのかもしれません。



あと、すごい優秀な人と面談すると、優秀なので求める基準が高く(素晴らしいことです)言葉尻だけでは判断できないことも多いです。大体成長した内容というのはかなり抽象的な言葉になるので、「1.適切な粒度での抽象化ができている(「アメリカの美容室に行って自分の好きな髪形を指定できるようになる」って誰でも想像できて、かつ適度に具体的だと思いませんか?)」「2.それを裏付ける実績(成果)がある」「3.その中で何かしらのハードルにあたっていて、それをどうやって乗り越えていったかのストーリがある(1と2が適切にできている人は大体3ができている)」というのが必要条件なのかなと思い始めています。



多分、私の面接では「どういう成長をしましたか?」「どういう成長をしたいですか?」という質問をするかと思いますが、ぜひ時間をかけてゆっくり考えてきて頂けると深い議論が出来るかと思います。



私自身も「社員をどうやったら成長させることができるか?」という課題に対しての経営者としての成長をしたいなと思っています。