会社の安定性とは

先月末から求人広告を出したのですが、1週間で掲載を打ち切るぐらい多くのご応募を頂きまして、ありがとうございます。順次選考をしておりますので少々お時間を頂ければ幸いです


書類の中で「安定性」という言葉が出てきます。安定している企業を求めている、という皆さんのお気持ちはすごくよくわかります。では、ここでいう「安定性」というのは一体どういうことを指しているのでしょうか。


おそらく多くの方は「売り上げの安定性」をイメージしているのではないかと思います。しかし、この不確実な時代、売り上げが安定的な企業というのは極めて限られていると思います。「今まで安定的と思われている企業」も、新型コロナの影響などで、変化をうけるわけです。


そうなると「売り上げが安定的に伸びている(=成長企業)」または「売り上げが一定」の企業になるかと思います。


では、「成長企業で働く」ということはどういう事が求められるか、というと、自身の圧倒的な成長が求められるわけです。そうなると、人が恒常的に入れかわることになり組織としては安定的ではないことが多いです。


一方、「売り上げが一定をキープできている」という会社は多くが、古くからある既得権益の企業になります。そういう企業では風通しがよくないことが多い印象があります。


なので、「売り上げの安定性を求めると、組織の安定性や健全性が損なわれることが多い」というのが僕の考えです。


では、翻って、うちの会社に安定性があるのか?ということですが、


①売り上げの安定性はありません(汗)。結果的に伸びている年の方が少し多いですが、前年の方がよかった、なんてこともよくあります。プロジェクトは長いものが多いのでそこまで大崩れはしないのですが、売り上げ比率の高いプロジェクトもいつかは終わるので、そういうプロジェクトが終わった後の年は毎回苦労しています。SaaS系のような自社プロダクトがあるわけではなく、都度、案件受注ベースの企業です。


②その代わり、組織の安定性はとてもあります。退職者がほぼ出ないですし、とても小さい組織なので急に上司が異動になるなんてこともありません。というか上司と呼べる人僕しかいないですし笑。(環境の変化としてはお客様先に常駐になる可能性がある、ということぐらいでしょうか。)みんなで穏やかに日々を過ごしています。


もちろん「売り上げが安定的に伸びていて、それでいて資金調達をしないことによって社員の負荷をマネージメントしつつ、少人数で安定的な組織を運営している会社」とかもありますよね。僕がひそかに尊敬している石野さんのinstとかそういうイメージです。そういう企業は今度は「求人の頻度が少なく(小規模な組織だから)、スタッフに求めるスキルが即戦力かつ非常にハイレベルになること(少数精鋭)」が多くなります。採用基準が上がります。なので、「すべての面において安定性を求めるというのはかなり難しいことなんだな」ということは応募者の人にはわかっていてほしいと思います。


うちは「売り上げは良かったり悪かったりしますが、それでいて資金調達をしないことによって社員の負荷をマネージメントしつつ、少人数で安定的な組織運営目指しています。プロジェクトは非常に長いものが多いのが多いです。採用はほぼ全員未経験者を採用していて、長期的に育成をしていく方針」で運営しております。ぜひこういう会社で働きたいという方とご縁があればいいなーと思います。


今回もいいご縁がありますように